入学式

入学式全景

2014.04.09

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学校長式辞

入学式式辞

 春夏秋冬、四季の移り変わりは同じでも、毎年いろいろな違いを見せて春はやってきます。私たちは、今年暖かすぎて落花の後の入学式かと心配しましたが、ちょうどいい時になって、今日の晴れの日を迎えました。華やかな桜花に象徴される陽春のよき日、ここに、三木学園白陵中学校・白陵高等学校が第52回入学式を迎えることができましたことを、皆様とともに喜びたいと思います。ご出席を賜りました野添育友会長様、保護者・ご家族の皆様には心よりお礼を申し上げます。

 先ほど入学を許可しました高校1年生190名、中学1年生199名の皆さん、入学おめでとう。そして、ご列席の保護者の皆様にも、改めてご子弟のご入学について衷心よりお祝いを申し上げます。とりわけこの1月・2月の入学試験に合格して入学してきた生徒と保護者の方々にとりましては、この白陵を自ら選び、長い準備の期間を経てその所を得たということで、喜びはひとしお深いものがあるかと思います。私たちは、生徒の皆さんが今日の喜びを一時的なものにせず、持続的な強い決意に変えて、苦しいことがあってもそれに負けず、あきらめず、意欲をもって白陵の生活を送ってくれることを期待しています。

 さて、これからの6年間あるいは3年間は、大きな可能性を孕んだ、しかし同時に思春期特有のこわさも内包した期間です。皆さんの生活は、時に思いがけないことが起こり、なぜそんなことになるのかすぐには理解できないような場合すら起こります。しかし、それはこの時期の一つの特徴とも言うべきことで、それを乗り越えるのに苦労は伴いますが、悪いことばかりではありません。次のより高いステップのために、いわばたたらを踏んでいるのだと思ってください。そういう時、白陵は常に全力で指導にあたります。その場合のポリシーは、粘り強く、分かりやすく説得しながら、かつ厳しくです。

 本校白陵中・高等学校は、2年前に創立50周年の記念式典を行った、まだ若い学校です。本校をつくった三木省吾学園長は、「生徒は何よりもまず勉強すべき存在で、生徒は厳しく鍛えなければならない」という信念のもと、進学校としての白陵を創設し、築き上げてきました。その学園長は、志半ば、創設から22年目に急逝されました。本校が若いということは、その学園長のご遺志をまだ十分に実現できていない学校であり、同時に、開発途上の学校として、さまざまな試みを意欲的になしている学校であるということです。

 率直にそして客観的に申して、本校は超一流の学力を持つ生徒というよりは、素直に先生に従って学ぼうと思っている生徒が集まっています。すなわち、本校の生徒は必死に学んで、こつこつ努力して力を付けていく者が大半です。ですから、私どもは個々の生徒の毎日の生活の有り様に常に気を配っていますし、生徒と先生の人間関係がスムーズにいくことを大変大事なものと考えているのです。本校での生活は決して甘く気楽なものではありませんが、皆さんの居場所はしっかりとあり、先生方がいろいろな角度から皆さんを見ています。

 この間ある冊子で、味わいの深い文章を読みました。プロ野球の七つの球団でコーチを務め、その間に落合やイチローや小久保などを育て、最後にある私立高校の教師になった高畠さんという人について、その学校の理事長が語った文章です。高畠さんは、プロの経験者であったため、2年間は野球の指導ができなかったのですが、日頃「この学校なら3年以内で全国制覇する」と宣言していて、しかしながら、着任わずか1年半でガンでなくなりました。彼は野球部の代わりに、「生徒たちの目がいい」と言って剣道部に注目し、試合があれば欠かさず駆けつけて応援し、その女子剣道部は二年連続、日本一をなし遂げるなど、全国有数の強豪校になりました。

 その高畠さんが、野球で伸びる生徒はどんな生徒か、について、次の七つの言葉を残しているそうです。1、素直であること。2、好奇心旺盛であること。3、忍耐力があり、あきらめないこと。4、準備を怠らないこと。5、几帳面であること。6、気配りができること。7、夢を持ち、目標を高く設定できること。

 どうでしょうか。これは高校野球だけのことでしょうか。本校における学習も全く同じだと私には思われます。特に高校1年生は、今までの生活の流れで軽く考えてしまわないで、もう一度素直に先ほどの言葉をかみしめてほしいと思います。

 もう一つ申し上げたいことがあります。人は自分の将来のことを考えてがんばりますが、それだけでは弱いということです。がんばれば後で楽になるということだけではうまくいかないのではないかと思います。ここで話が急に飛びますが、ソチオリンピックの男子フィギュアスケートで優勝した羽生結弦選手の優勝インタビューの時のことです。彼はその時、金メダルをとった喜びなど一つも語らず、「東日本大震災のあと、沢山の人に支えられて今この場所にいるが、優勝しても今自分は何ができたろうか。復興の手助けなどできず、無力感さえ感じる」と言ったのでした。それを聞いて普段辛口のアメリカの記者が、友人の日本人記者に「涙が出そうになった。どこの19歳があんな深いことを言えるか」と語ったそうです。彼をそこまで急成長させたのは、自分のため、家族のためという思いだけではなく、被災地の人々に何かを伝えるという使命感のようなものがあったからです。私たちがことをなすのは、自分の将来の生活や生き甲斐のためですが、それと同時に、時にはそれ以上に、社会やまわりの人々のためという意識が必要ではないかということです。皆さんは、生き方の方向としてそういう視点も忘れないでほしいと思います。

 これから本校を卒業するまでの3年間ないし6年間はもちろん、次の学年に上がる1年間でも結構長い期間です。その間皆さんは、おそらく信じられないほどの成長の早さと質を見せてくれます。その新しい今日の門出、改めて55期の中学1年生、52期の高校1年生が大きく、力強く成長していきますことを祈念して、式辞といたします。

   平成26年4月9日
     学校法人三木学園白陵中学校・白陵高等学校  校長  斎藤 興哉

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入学式の一日

第52回入学式の日です。

2014.04.09


初々しい新入生達。


入学式受付。


国歌斉唱。


白陵高等学校、入学許可宣言。


一人一人、呼名されたあと、校長が許可を宣言します。


白陵中学校、入学許可宣言。


校長式辞。


入学生代表による宣誓。


中学1年の学年団の先生方が紹介されました。


高校1年の学年団の先生方が紹介されました。


写真撮影の順番待ちです。


H1-1。


H1-2。


H1-3。


H1-4。


H1-5。


J1-1。


J1-2。


J1-3。


J1-4。


J1-5。


高校1年のHRです。


真剣な眼差し。


長時間の緊張で疲れたでしょうが、もう少しです。


フレッシュな高校生。

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白陵寮の入寮式

白陵寮の入寮式が行われました。

2014.04.09


白陵寮の食堂で、入寮式が行われます。新入寮生が並びました


校長の御挨拶。


寮監長のご挨拶。


新入寮生代表の宣誓。


寮の代表の挨拶。



寮生、保護者、寮監が揃い、全員で昼食を頂きます。




自己紹介。

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