概要
校長のあいさつ
本校は1963年、私立の中高一貫校として設立されました。戦後の学制改革で消滅した、官立(今でいう国立)の 旧制姫路高等学校の伝統を現代に残す学校として、その校旗・校章を受継いでいます。 中学は男子校、高校は男女共学校として始まりましたが、現在は中高ともに男女共学です。 また、高校からの入学生も若干名を受け入れています。
生徒には、新しい自分になることを恐れないことと、知の大海原へ自ら船を漕ぎ出すことを求めています。 思春期から大人の入口までは疾風怒濤とも表現されるように、心も体も大きく揺れ動き変化します。 自己実現と口では簡単に言えますが、むしろそこから遠のくばかりで、苦い経験の方が多いかもしれません。 自分と環境(他者)の絶え間ない擦り合わせの中からでしか、それは実現していかないからです。 しかしこの道程こそ、健全な成長、そして何より、自分が尊い(従って他者も尊い)存在であるという 「知」を獲得するのに欠かせないものです。
仲間と共に楽しいことを発見してください。それを糸口に人生は思わぬ展開を見せることでしょう。 困ったときは先生に相談してください。どれだけ前向きに手を差し伸べることができるかがその学校の力だと思っています。
どうぞ、門をたたいてください。共に学びましょう。日本は、そして世界は、正明で闊達なあなたの登場を待っています。
校訓校是
規律ある生活を送る中で高い教養を身につけさせ、国際社会のリーダーを育成する。
研究 と訓練 - 自分で調べ、考え、探求する力と何度も繰り返すことにより基礎的な力をつけさせる
独立不羈 - 周囲に流されず、自分の信念・責任感を持って自主自立する力をつけさせる
正明闊達 - こだわりを持たず、明るく正しく、元気に活き活きとした人間を追求する
「教養と節度」を基本として、生徒の可能性を信じ、生徒の自己実現をサポートする。
本校の教育目的
- 創設者 故 三木省吾 学園長
- 名誉理事長 三木一正
- 理事長 斎藤興哉
本学園は英才の育成をその目的としています。
急速にグローバル化が進展し、私達が確かだと思っていたことも次の瞬間には見えなくなってしまう今日、私達はややもすれば時流に流され、 個性を失いがちです。その様な時代にあって、本学園は人本主義の精神に則り、cura et disciplina(研究と訓練)・独立不羈・正明闊達を校是として、深遠なる洞察力と 高い学識を持ち、事に当たって責任感と勇猛心ある人材たるの基礎を養うことを学園創設の本旨としています。
創設者の碑
訓
人間としての自己の存在を自覚し
生きていたことの証しを残して
生涯を終われ
教育の方針
- 中学・高校6か年の一貫した教育により、高度な知識の習得と学力の充実につとめる。
- 中学校では国語・数学・外国語の教育に重点をおく。
※体育には柔道を必修として取り入れる。 - 寄宿舎を持つ学校として、全人教育推進を期したいと考えている。
- 日常生活における
「躾」 を重視し、責任を自覚して、節度ある行動をとるように指導する。 - 健康の増進と安全な生活を心がけるようにする。
白陵の校歌
白陵の歌
作詩 竹中 郁
作曲 岡田 行雄
1.こころの泉に深まる星は 澄みきる真水野 われらの瞳 われらは想う われらの生命 いま いまこの丘に そよぐ風 世界のひびき こもる風 白陵 その名 白陵われら 2.みなぎれ光りよ 光りの粒よ たわわに実れよ われらの結び おのおの交わせ 互いの誠 いま いま見はるかす 播磨野に 要をしめす 白鷲城 白陵 その名 白陵われら 3.羽ばたくつばさの しるしの下に あつまる焔よ われらの力 はるかをのぞむ 熱気の穂先 いま いま大空に 烽火たつ 未来にとどく 烽火たつ 白陵 その名 白陵われら
寮歌祭
旧制高校最後の卒業生であった学園創設者三木省吾学園長は、 旧制高校における学生の学問に対する真摯さと自由・自立・自治の精神を継承して、 旧制姫路高校の寮の名前と校章を譲り受けて、白陵中学校・高等学校を創設されました。 その旧制高校なるものを直接感じ取らせるために、学園長は生徒を連れて旧制高校卒業生の寮歌祭に参加され、 白陵寮歌をともに謳われました。学園長亡き後も、残された教員たちは旧制高校の精神的シンボルともなっている 寮歌を受け継ぎ、毎年新入生に教え、いろんな行事ごとに謳っております。
ああ白陵 姫高寮歌 序詞
先人力強く営める白陵の起伏しにも、滔滔 と流れをなせる時運の歩みにも、 若人が眞情の流露 は凝って一聯の歌草をなし その清にして純なる、簡にして勁なる 以って痴人の蒙 を啓くべく以って懦夫 をして起たしむべし。 されば春の朝 高く吟ずる時は高踏乱舞の調 となり、 冬の夕低く奏ずる時は哀愁悲調の曲と出で、 げにうら若き 口邊 をこそ飾るに足るなれ、 若き誇りを思ふ多恨の我等にして などて寮歌を愛さざるを得べけん。 友よ、よしなき事を歎くいとまだにあらば、高欄 によりて 青春の一刻しばし愁いを捨てよかし。
白陵寮歌
一 ああ白陵の 春の宵 惜春の譜の 流れきて 寮の灯び おののけば さびれを慕う男の子らが 若き血潮の おどるかな 二 潔きをさとす 白鷺城 月光斜めに 照り添いて 高き希望に もゆる時 情熱の児は 乱舞する享楽 の心 ゆくままに 三 血に鳴く杜鵑 一過して 残んの月の かげ淋し 懐郷のうた 口ずさむ 集いし男の子の胸のうち三年 の契り いや深し 四 夕さりくれば六寮 の 窓はに近く しのびよる 神秘の闇の 深くして永劫 とけぬ 春愁は 涙のゆめを さそうなり 五 永遠に栄ある 白陵の 誠を求むる はらからが まどいの夢の 移りゆく杳靄 香る 丘の日は 散りくる花に くるるなり
沿革
学校法人 | 三木学園 |
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創立年 | 昭和38年(1963年) |
所在地 | 〒676-0827 兵庫県高砂市阿弥陀町阿弥陀2260 電話:(079)447-1675FAX:(079)447-1677 |
理事長 | 斎藤興哉 |
校長 | 宮﨑陽太郎 |
学科 | 全日制 普通科 |
職員数 | 116名 |
生徒数 | 高校 565名 中学 593名 |
姉妹校 | 岡山白陵中学校・高等学校 岡山県赤磐市勢力588 電話:(086)995-1255 http://www.okahaku.ed.jp/ |
校章の由来
本校の校章は、白鷺並びに髙でかたどられ、播州平野の中心に聳えたつ天下の名城、白鷺城そのものを象徴しています。 これは、本校に先立ち、学制改革により使命を終えた旧制姫路高等学校の校章として制定されていたものです。
新しい時代の、新しい学園として生まれた本校は、開設にあたり、旧制姫路高等学校の雄健清廉の気風を今日に伝える学校として、 その伝統と精神のシンボルである校章を受け継ぎました。したがって、創立から半世紀の学園ですが、校章に関しては、90年を超える歴史をもっているといえます。
なお、中学校の校章はこの伝統ある校章にあやかり、髙を中におきかえたものです。
白陵の歴史
- 昭和38年 3月30日
- 学校法人三木学園設立認可
白陵高等学校・中学校設置認可 - 昭和38年 3月31日
- 仮校舎パイプハウス3棟竣工(うち2棟は高砂市貸与分)
- 昭和38年 4月 7日
- 開校祝賀式典挙行
- 昭和38年 4月 8日
- 第1回入学式挙行(高校男女・中学男子)
- 昭和38年 8月31日
- 運動場完成
- 昭和38年12月30日
- 第1校舎完成(平成18年6月建替撤去)
- 昭和40年 4月
- 木造校舎(生徒食堂)完成
- 昭和40年 7月
- 第2校舎完成(平成19年5月建替撤去)
第1寮完成 - 昭和41年 5月
- 講堂兼体育館完成
- 昭和43年 6月
- 第2寮完成
- 昭和44年 8月
- 学園道路完成
- 昭和47年10月 4日
- 創立10周年記念式典挙行
- 昭和49年 1月
- 武道館(柔道場)完成
- 昭和49年 6月
- 第2運動場造成
- 昭和51年 2月10日
- 岡山白陵中学校・高等学校設置認可
- 昭和51年 3月31日
- 岡山白陵中学校・高等学校校舎完成
- 昭和51年 4月 8日
- 岡山白陵中学校・高等学校・開校式典挙行
- 昭和51年10月
- 第3寮完成
- 昭和53年 7月
- 第3校舎完成
- 昭和57年11月
- 創立20周年記念式典挙行
白陵会館完成 - 昭和60年 7月15日
- 学園創立者三木省吾胸像完成
- 昭和61年 6月
- 第4寮完成
- 昭和62年11月 9日
- 創立25周年記念式典挙行
- 平成元年 1月
- 本部棟校舎完成
- 平成 4年11月 9日
- 創立30周年記念式典挙行
- 平成 8年 6月 2日
- 校章の碑 完成
- 平成 9年 4月
- 音楽・家庭科棟完成
- 平成 9年 9月
- 中学校収容定員140名(男・女)変更認可
- 平成10年 4月
- 中学校女子1期生入学
- 平成13年 5月 1日
- 40周年記念棟竣工式典挙行
- 平成14年11月 9日
- 創立40周年記念式典挙行
- 平成18年 4月
- 第4校舎完成
- 平成19年 3月
- 第1校舎完成(新築建替)
- 平成20年 3月
- 第2校舎完成( 〃 )
- 平成20年 4月
- 第3校舎を理科棟に改修
- 平成20年 7月 1日
- 校舎新築建替竣工式典挙行
モニュメント「春暉」完成 - 平成23年10月
- 中学校収容定員175名変更認可
- 平成24年11月 9日
- 創立50周年記念式典挙行
- 平成27年 3月
- 技芸棟完成
- 平成28年 4月
- 音楽・技術家庭科棟を生徒会棟に改修
- 平成31年 4月 1日
- 第三代理事長 斎藤興哉就任
- 令和 2年 4月
- 中学校新制服、高等学校は私服での登校を可能とする