入学式

入学式全景

2016.04.09

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学校長式辞

入学式式辞

 桜の季節です。明治時代の歌人は、「清水へ祇園をよぎる桜月夜 今宵あふ人みなうつくしき」と詠み、爛漫の桜の下での心のときめきを歌い上げました。そういう桜花の輝きがあふれる今日ここに、三木学園白陵中学校・白陵高等学校が第54回入学式を挙行し、喜びと誇らしさを胸にした新入生を迎え入れることができましたことを、皆様とともに喜びたいと思います。ご出席を賜りました野添育友会長様、保護者・ご家族の皆様に心よりお礼を申し上げます。

 先ほど入学を許可しました中学1年生196名、高校1年生202名の皆さん、入学おめでとうございます。そして、ご列席の保護者の皆様にも、改めてご子弟のご入学について衷心よりお祝いを申し上げます。とりわけ、この1月・2月の試験に合格して入学してきた生徒と保護者の方々にとりましては、長い準備と努力の末に、この白陵を自ら選んで今日の日を迎えたということで、その喜びはひとしお深いものがあるかと思います。

 人生には何度か区切りとなる大事な時がありますが、皆さんが経験した入試と今日の入学式はその一つであります。それだけに、今日の喜びが一時的な喜びで終わってしまわず、新しい生活への力強いスタートになるよう、前向きに、自分の生活をつくりあげていってくれることを期待するものです。そして私どもは、これから各教科の授業はもとより、学校行事や部活動等を含むすべてが、皆さんの成長を支えるものとなるよう、全力で教育に当たりたいと考えています。私どもの姿勢は、粘り強く、分かりやすく、かつ厳しくです。その出発の時に当たり、私の思いの一端を申し述べます。

 本校白陵中学校・高等学校は、平成24年に創立50周年の式典を行った、まだ若い学校です。本校をつくった三木省吾学園長は、「生徒は何よりもまず勉強すべき存在で、生徒は厳しく鍛えなければならない」という信念の下、進学校としての白陵を目指し、白陵の校風を築き上げるのに全身全霊を捧げてきました。しかし、志半ば、創設から21年目に急逝されました。齢、わずか52歳でした。しかし、その学園長の思いは、本校の校訓として明確に残されており、これまでの生徒・職員はその校訓を確認しながら、心を合わせて白陵をつくりあげてきたのです。

 校訓の最初に掲げるのは「研究と訓練」で、趣旨は「しっかりと勉強せよ」です。学園長は常に言っていたそうですが、「白陵で伸びるには四つのものが必要である。素直さ、ねばり強さ、強固な意志、体力の四つが」と。皆さんの中には、自分の頭のよさに自信を持っている人がいるかも知れません。しかし、それが通用するのは初めのうちだけだと思ってください。そのあとは、素直に先生の言うことに従って努力を続け、壁にぶつかっても諦めないで、粘り強く取り組むことが、最も大事なことになります。ノーベル賞を貰うような偉い学者は、当然頭はいいのでしょうが、先ごろ受賞したお二人が語られたのも、常に努力したことと、いろいろな人のお陰を被ったということでした。

 もう一つ、体力に関して学園長は、「学校を1日休めば3日分遅れる。10日も休んだら1学期分遅れます。健康管理に十分気をつけてください」と言っています。

 皆さんの中には、勉強よりも心のほうがもっと大事だと思う人がいるかも知れません。もちろん、心は大事です。思いやりも絆も友情も大事でないわけではありません。問題は何によってそれを育て、鍛えていくか、なのです。心が大事と言いつづければ、良い心になるのではありません。日本では、昔から一芸に秀でた者は尊敬に値すると考えてきました。『徒然草』という本の中には、木登りの名人の話が出てきます。鍛える方法は木登りでもいいのかも知れませんが、本校はその方法として勉強を運びました。国家社会の英才として、進んで社会の難局にあたる、責任感ある人材を育成したいと考えているからです。

 校訓の二つ目は、「独立不羈」。これは、他を頼らないこと、あるいは縛りつけられてそれに甘んじてしまわないことです。三つ目の「正明闊達」は、明るく振る舞い、こせこせしないことです。特にあとの二つは、本校がその伝統を受け継ごうとした旧制の姫路高等学校の有り様を意識したものです。すなわち、昔の高校生は、同年代の男子の1%にも満たない運ばれた者たちで、しかも今の高校から大学生の年齢ですから、独立心とか自主性とかを大変重んじていました。この校訓には、白陵で学ぶことで、そういうエリートとしての資質を磨いて卒業していってほしいという願いが込められているのです。

 皆さんは、この入学式にあたり、自分は何のために白陵で学ぼうと思ったのか、一番大事なその気持ち、志をもう一度確認してください。そしてそれを実現するためには、少々の困難には負けないという決意をしてください。中国の歴史書『後漢書』のある伝記に「志ある者は、事畢に成る」という言葉があります。志を立てて、しっかりした目標をもって日々努力すれば、遂には目標を達成できる、ということです。

 新入生のみなさん、「教育」とはともに希望を語ることであり、「学ぶ」とは胸に真実を刻み込むことであります。今日から、この白陵で今までとは違う、新しい生活が始まります。最初からこれは大変だと思ったり、途中からこんなはずではなかったと思ったりする人もいるでしょうし、周りはすべて勝負する相手だと思ったりする時もあるかもしれません。しかし、若いというのは、慣れが早いということでもあります。粘り強く、友達と話をし、先生からアドバイスをもらい、家族に相談することで、かなりの困難は克服できるはずです。皆さんの先輩も、同じように苦しみながらも、最後は満面の笑みをたたえて卒業していきました。

 最後に改めて、54期の中学1年生、高校1年生が、大きく力強く成長していきますことを祈念し、お祝いと激励の式辞といたします。

   平成28年4月9日
     学校法人三木学園白陵中学校・白陵高等学校  校長  斎藤 興哉

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入学式の一日

第54回入学式の日です。

2016.04.09


新入生が集まります。


クラス分けの発表。


中1。いよいよ入学式会場に入ります。


入学生の後ろには保護者の方々が座ります。


白陵高等学校、入学許可宣言。


白陵中学校、入学許可宣言。


校長式辞。


入学生代表による宣誓。


育友会会長の祝辞。


新学年の学年団の先生方が紹介されます。




最初のホームルーム。








記念撮影。

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白陵寮の入寮式

白陵寮の入寮式が行われました。

2016.04.09


白陵寮の食堂で、入寮式が行われます。新入寮生達です。


校長の御挨拶。


寮監長のご挨拶。


新入寮生代表の宣誓。


新入寮生の自己紹介。

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