中学入学式
入学式全景
2021.04.09
学校長式辞
入学式式辞
各所で桜が咲き誇り、徐々に緑に変わって新しい季節を迎えようとしている今日この頃です。
この良き日に、白陵中学校に入学された190名の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。
ご列席の田中育友会長様、および教職員とともに、皆さんの入学を心よりお祝い申し上げます。
また、保護者の皆さまには、本日を迎えるまでのご苦労に対して、敬意を表するとともに、お子様のご入学を心よりお慶び申し上げます。
ここで、学園を代表して、お祝いと激励の言葉を贈りたいと思います。
皆さんは白陵中学校の第59期生となります。これは学校が創立して59年目になるということでもあります。
およそ60年ですね。日本はこのところ30年ほどで大きく時代が変わってきています。
1930年からは「戦争の時代」、1960年からは「経済発展の時代」、1990年からは「迷いの時代」といったところでしょうか。
白陵もそれに呼応するように、30年×2のおよそ60年を歩んできたのです。
そして後半の30年は世の中の低迷とは逆に成熟してきた道のりであったと振り返っています。
日本のこれからの30年は、低迷の果てにコロナ禍となり、現状が瓦解したところからのスタートとなりそうです。
そのようなとき、あらゆる場所で必要なのは、未来を新たに創り出していく人間です。
明るく前向きで、人間に対して暖かい未来を創っていく人たちの登場が待たれます。
それは個人から組織に至るまで同じことが言えるのではないでしょうか。
これまでの30年は、むしろ何もしないほうが受ける傷も少なく平穏にやっていけたという面もありましたが、これからはそうはいきません。
まして、自らは何もせず他人を批判するだけの人、他人の足を引っ張るだけの人は、
結局自分で自分を苦しめることにしかならない、そんな世の中になってくるのだと思います。
このような中で皆さんは中学1年生として白陵に集まってきたわけです。これは大変ありがたいことです。
この「ありがたい」というのは感謝の言葉ですが、「有ることが難い」、即ち「珍しくて貴重だ」というのがもともとの意味です。
皆さんは小学校に入って、そのうち白陵を選ぶことになり受験しました。
そこには皆さんの育ちのなかに何かしら原因があり、その環境をもたらしたご両親があり、
そのお二人には、それぞれのご両親がありと、綿々と遡る歴史が確かに存在しているのです。
あなたの隣にいる人にもまた全く異なる綿々と遡る歴史があり、いまあなたとなぜか時空をともにして出会っているのです。
ひょっとしたらあなたの祖父があの交差点を右に回らなければ今の現実とは違っていたのかもしれないのです。
そうするとあなたが今隣にいる人と出会う確率はほぼ0であったことになるでしょう。
それが今ここに100%実現してしまっていることはまさに奇跡です
。このような意味も込めて、改めて皆さんに「誠におめでとうございます」と言いたいと思います。
そして「大変ありがたい」と感じてほしいのです。
このように考えたとき、皆さんのこれからの課題が何かが明確になってくると思います。
「未来を新たに創り出していく人間」とはどのような人間なのかということです。
その課題に仲間とともに立ち向かっていくということに大きなやりがいを感じて白陵に飛び込んでほしいと思っています。
白陵中学第59期生になります皆さんが大きくたくましく成長していきますことを祈念し、式辞といたします。
令和3年4月9日
学校法人三木学園白陵中学校 校長 宮﨑 陽太郎
入学式の一日
第59回中学入学式の日です。
2021.04.09
入寮式
寮の食堂で入寮式が行われました。
2021.04.06